多血小板血漿(PRP再生療法)

宮下歯科室 多血小板血漿

CGF療法とは、自分の血液中に含まれる血小板の成長因子が持つ組織修復能力を利用して、私たちに本来備わっている「自然治癒力」を向上させ、治癒を図る再生医療です。

骨の増大や歯肉の治癒を促進する物質(CGF)を、患者様から採血した血液を遠心分離することによって抽出し、抽出した物質をインプラント治療や歯周病の治療に応用します。

CGFを用いた骨再生(骨造成)療法を行うことで、骨の軟らかい患者様でも通常よりも早く骨をつくることができ、腫れや痛みも軽減されます。

CGF再生療法を適用する3つのケース

1.抜歯後の骨再生の補助に使用
2.歯周外科や歯周再生治療の補助として使用
3.インプラント時、フィクスチャーに塗ることで骨との結合を早めるために使用

CGFのメリット・デメリット

メリット

  • ・成長因子の働きによって傷の治りが早く、治療期間を短縮できる
  • ・雑な手技を単純化できるため、手術の回数を減らせる
  • ・他の再生治療と比べて確実性が高い
  • ・痛みや腫れを少なくできる
  • ・感染のリスクを減らせる
  • ・アレルギーの心配がない

デメリット

  • ・採血が必要
  • ・血液検査によっては適用できないケースもある

治療方法は術前に簡単な採血を行うだけ

CGF再生療法を行う流れは非常にシンプルで、インプラントや歯周病治療を行う前に採血させていただくだけで結構です。


STEP1. 患者様の腕から血液を採取します。
STEP2. 採取した血液を遠心分離機にかけ、必要となる再生因子(CGF)を抽出します。
STEP3. 対象となる歯を抜歯します。
STEP4. 抜歯した部分へ、CGFと人工骨を混ぜた物を填入し、特殊な膜を張ります。


GBR法などの他の再生医療では、患者様の自家骨を採取するといった大掛かりな外科処置が必要でしたが、CGF法ではこの工程を必要としません。

また、CGF療法は、歯周病が進行した骨にも効果的に応用することができます。
CGFと人工膜に加え、ご自分の骨や人工骨を併用することで新製骨を作ることが可能になりました。
インプラント治療を検討されている方や、歯周病でお悩みの患者様はお気軽にご相談ください。