噛み合わせが深い状態をそのまま放置してしまうと、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
まず一つは、顎の動きが制限されてしまうということです。噛み合わせが深いと、顎の開閉がスムーズに行えず、顎関節に負担がかかりやすくなります。その結果、顎関節症(がくかんせつしょう)を発症しやすくなると考えられています。
さらに、アメリカの研究論文などでは、噛み合わせが深い人には「うつ病の傾向が見られる」という統計が出ているそうです。
これは、噛み合わせの問題で顎の動きが制限されることにより、常に無意識のうちにストレスがかかり続けることが影響していると考えられています。そして、その状態でさらに別のストレスが加わると、うつ病につながる可能性があるというのです。
このように、「噛み合わせが深い」というのは単なる歯並びの問題にとどまらず、身体的・精神的な健康にも影響を及ぼすことがあるため、早めの対処が大切です。
