噛み合わせが悪くなる原因とは?

「噛み合わせが悪くなる原因」と聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのは、「遺伝的に歯並びが悪いから」ということではないでしょうか。もちろん遺伝も一因ではありますが、実はそれだけではありません。

実際には、それに加えて「生活習慣」や「口呼吸」などが関係しているケースも多いのです。

特に「口呼吸」は歯並びに大きな影響を与える要因のひとつです。本来、人間は鼻呼吸をすることで、舌(ベロ)が上顎にぴったりと付く状態になります。この状態が、舌が上顎を押し広げる力となって、上顎の健全な成長を促すのです。

ところが、口呼吸が習慣になってしまうと、舌の位置が下がってしまいます。すると、頬や唇といった周りの筋肉が、歯に対して内側から圧力をかけるようになります。その結果、歯並びが徐々に内側へと押されてしまい、乱れていくのです。

つまり、噛み合わせが悪くなる原因には、遺伝だけでなく、日々の呼吸の仕方や生活習慣が大きく関係しているのです。