歯周病は歯ぎしりで悪化する?


歯周病というのは、歯垢(プラーク)がついて、その毒素によって骨が溶けると考えている方が多いかと思います。基本的にはその通りで、歯ブラシやクリーニングで歯垢や歯石を取り除くことで、改善することもあります。

ただ、それだけではないのが難しいところです。そこに歯ぎしりや食いしばりといった「力」が加わると、状況が変わります。歯は骨に埋まっていますが、歯ぎしりや食いしばりによって、歯が揺さぶられるような力がかかると、歯を抜くときと同じような圧力がかかって、骨がさらに溶けてしまうことがあります。

この「力」を管理するというのが非常に難しいのです。特に夜寝ているときの食いしばりや歯ぎしりは、無意識のうちに起こり、起きているときよりも何倍もの強い力で噛んでしまうことがあります。

そこで、当院では予防策として以下のような治療を行っています

マウスピースの装着
すべての歯を被せ物でつなぐ
ボツリヌス治療

歯周病を悪化させないためには、「歯の清掃」と「噛む力の管理」の両方が大切です。